広島の木と暮らす ― ヒノキ・スギ・ケヤキの個性をたどる旅
広島の山に入ると、まず香りで気づく木があります。ヒノキです。すっと鼻に抜ける清々しい香りは、まるで森が深呼吸しているよう。ヒノキは水に強く、昔からお風呂や建築材として愛されてきました。広島のヒノキは色味が明るく、触れるとほんのり温かい。木肌のきめ細かさは、手のひらでそっとなでるだけで伝わってきます。そんなヒノキの魅力を、子どもたちにも感じてほしい。
そう思って手に取ったのが、
たむろ木材カンパニーの広島の木つみき
ヒノキのブロックを積むたびに、ふわっと香りが立ち、まるで森の中で遊んでいるような気分になります。
角がやさしく面取りされていて、小さな手でも安心。
木のぬくもりをそのまま閉じ込めたようなつみきです。
先日、令和2年度に納品した保育園から連絡いただき「つみ木がささくれているので、どうしたら良いでしょうか❔」と。どういう状況か知りたいので、すぐに引き取りに伺いました。「毎日、毎日子どもたちが遊んでいます。このつみ木、みんな大好きなんです。」と年季の入ったつみ木たちにまるで絆創膏が貼ってあるようにテープが貼られていました。たしかに❗たしかに❗使い込んで、へこんで、傷ついて、ささくれていました。128個のつみ木の中にテープ貼られているのが14個ありました。職人さんと相談して研いたり、形を変えたり、新しいのに取り替えたりしました。こんなに大切に使い込んでいただけて、嬉しくてたまりません。8種類のひろしまの森林の木です。重さや色や香りの違いを肌で感じ、毎日遊んでくれる子どもたちの姿を思わずにいられません。優しく見守ってくださる先生方に感謝いたします。たむろ木材カンパニー「広島の木つみき」
広島の山を支えるスギ、やわらかさと軽さの木
次に紹介したいのは、広島の山で最もよく見かけるスギ。
スギは軽くて扱いやすく、家の柱や家具にもよく使われています。広島のスギは赤みがかった色が特徴で、経年変化で深い飴色に育っていくのが魅力です。
スギのやわらかさは、子どものおもちゃにもぴったり。
前出のたむろ木材カンパニー「広島の木お月様パズル」にももちろん、スギのパーツが使われていて、手に取るとふんわり軽いです。
お月様のカーブに合わせて積んだり、倒れないようにバランスを取ったり、遊びながら自然と集中力が育つのも嬉しいところです。
まな板に使われるイチョウ
いちょう(銀杏)の木材は、薄い黄色〜黄色がかった白色です。
木肌が非常に緻密で均質なのが特徴。
柔らかく軽量で、油分を多く含んで水はけが良く、刃当たりが優しいため、高級なまな板や碁盤・将棋盤に最適です。
乾燥後の狂いが少ない一方、乾燥自体には手間がかかる材です。
堂々とした存在感、ケヤキの力強さ
そして忘れてはいけないのが、広島の里山でひときわ存在感を放つケヤキ。
太く広がる枝ぶり、力強い木目、そして硬く丈夫な材質。昔から神社の建築や太鼓の胴に使われてきたのも納得です。
ケヤキは加工が難しい反面、仕上がると圧倒的な美しさを見せてくれます。
たむろ木材カンパニーさんの工房でも、ケヤキを使った小物やアクセント材が人気で、木目の表情がひとつとして同じものがないのが魅力。つみきやパズルの中にも、時折ケヤキのパーツが混ざっていて、見つけるとちょっと嬉しくなる宝物感があります。
加工しやすい松
松やパイン材は柔らかく加工しやすい針葉樹です。
ご存じのように節が多く、油分を多く含みます。
経年変化で艶やかな飴色に変わる温かみのある木材です。強靭で粘り強く、梁などの構造材や床材、家具に人気があります。熱伝導率が低く快適で、抗菌・リラックス効果のある香りが特徴です。
均質な肌目のホオノキ
朴の木(ホオノキ)は、緑がかった色味と非常に緻密で均質な肌目の広葉樹です。
軽くて柔らかく、加工しやすい上、乾燥後の狂いが少ないため、まな板、包丁の柄、刀の鞘、彫刻材に最適です。
水気に強く、刃物を傷めにくい安定した木材です。
中国地方等の里山で一般的に見られるアベマキ
アベマキ(棈)は、クヌギに似た硬く重い(気乾比重0.98程度)ブナ科の落葉高木です。
淡褐色から黄褐色の木肌と個性的な木目を持つ木材です。
最大の特徴は樹皮に発達する厚いコルク層であり、耐久性が高い一方で、乾燥時に割れやすく、小径木が多くて良材の確保が難しいとされてきました。
そのため、近年ではその特徴を活かした集成材や突板として、カウンターなどの建材へ活用されています。
広島の木でつながる暮らしと森
ヒノキの香り、スギのやわらかさ、ケヤキの力強さ。
広島の木には、それぞれの個性があり、どれも暮らしに寄り添ってくれる存在です。
そして、その木を丁寧に選び、子どもたちの手に届く形にしてくれるのが、たむろ木材カンパニーさん。
「広島の木つみき」や「広島の木お月様パズル」は、ただのおもちゃではなく、広島の森と子どもたちをつなぐ小さな架け橋のように感じます。
木に触れると、なぜか心が落ち着く。
それはきっと、森の時間がそのまま宿っているからかもしれません。



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